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Workplace

ワークプレイス事例

先進的な働く場づくりに取り組む組織をレポートします。 オフィス空間の工夫だけでなく、行動習慣やプロセスを変えるソフト面での取り組みにもフォーカスします。

ISSUES

ISSUES一覧

「人」の力でデジタル分野ナンバーワンを目指す豪州最大のメガバンク

[CBA]Sydney, Australia

約5万人の従業員を擁するオーストラリア・コモンウェルス銀行(Commonwealth Bank of Australia/CBA)は、豪州最大の銀行だ。その新オフィス「CBA Axle」はシドニー市内に点在していた拠点を再開発エリア「サウス・イヴリー」に集約することを意図したもの。「デジタル分野でナンバーワンの銀行になる」との経営戦略を掲げる同行は、社員同士の距離を近づけコラボレーションを促そうと考えた。

「ポストコード2010」の住人が集うクリエイティブ・コミュニティ

[Paramount House]Sydney, Australia

カフェやセレクトショップが立ち並ぶ情報感度の高い街、サリーヒルズ。ここに、1970年代初頭までオーストラリアの映画文化の象徴とされた建物が立ち並んでいる。かつての持ち主はパラマウント・ピクチャーズと20世紀フォックス。インターネット前史のこと、通りを行き交う人々は、レンガ造りの美しい建物を見上げるたび華やかなハリウッドを想像した。

世界最大級の木造オフィスビルはワーカーのもう1つの「家」

[Aurecon]Brisbane, Australia

ブリスベンのCBD(中央業務地区)から1.6kmの距離に、デベロッパー大手レンドリースによる巨大再開発「ショーグラウンド」が進められている。計画が立ち上がったその頃、建設エンジニアリング会社のオーレコンは、CBDにあったオフィスビルのリースが切れ、社員700人のための新しい場所を探していた。

自然なテクノロジーでワーカーを支える世界最高のスマートビル

[Woodside]Perth, Australia

世界最高レベルと呼ばれるスマートビルがオーストラリア西部の観光都市パースにある。エネルギー大手ウッドサイドの本社ビルだ。先住民の遺産に敬意を表し、かつての指導者の名前から「Mia Yellagonga(ミア・ヤラゴンガ)」、つまり「ヤラゴンガの場所」と名付けた。

フレキシブルなワーカーが自ら考えたビジョン「Living Arup」

[Arup]Melbourne, Australia

ロンドン発のエンジニアリング、プランニング、デザイン会社アラップが、新しい働き方を提示している。3つのフロアを2つのメザニンでつなぐ構造もユニークだが、よりユニークなのは、独自のカルチャーだ。「(株式の)所有構造ですね。会社は従業員によって所有されているのです」とアラップのワークプレイス・リーダー、キャメロン・マッキントッシュ氏は言う。

街に開かれ、市民に開かれた都市型キャンパス

[RMIT University]Melbourne, Australia

メルボルン中心部にメインキャンパスを置くRMITユニバーシティ(ロイヤルメルボルン工科大学)。都市型キャンパスといえば聞こえはいいが、以前のキャンパスは街の一等地を専有しながらストリートを背にし、閉鎖的だった。街の活気から隔絶され、また大学も街に貢献することなく無秩序に開発を重ねた。

オーストラリアの玄関口に新たなコミュ二ティを生むバーティカル・ビレッジ

[Quay Quarter Tower]Sydney, Australia

シドニー湾に面するサーキュラー・キーは、ヨーロッパからの開拓移住団がオーストラリアで最初に到着した地。周囲にはオペラハウス、アートギャラリー、博物館など数々の文化・芸術施設が点在し、古い金融街もある。つまりシドニーにとっては歴史的、文化的に貴重なエリア。

自社の革新性を体感してもらうショーケース

[Mirvac]Sydney, Australia

サウス・イヴリーをはじめ、革新的な不動産開発を手がけるマーバックにとって、本社オフィスが入るシドニーの「EYセンター」は自社の革新性をカスタマーに体感してもらうショーケースでもある。

データ分析がワークプレイス・デザインにもたらす変化とは

[Zaha Hadid Architects]London, UK

「データはオフィス設計をどう変えるか」。ザハ・ハディッド・アーキテクツの「Analytics + Insights」はこの問いを探求するプロジェクトだ。ウリ・ブラム氏と彼の同僚、アルジュン・カイカー氏とで2015年にスタートさせた。彼らは建築家だが、コーディングと計算の才能を持ち合わせていた。

「ビル」「シティ」に代わるスマートの新しい単位「プリシンクト」

[The Smart Precinct]

「スマート・プリシンクト」は、ワークプレイス界の権威ジェレミー・マイヤーソン氏がオーガナイズする研究プロジェクトの1つだ。ここで注目するべきは「スマート」の単位である。つまり街区(プリシンクト)のサイズだ。スマート・プリシンクトは2〜3ブロック、1つのデベロッパーが管轄しているエリアをテクノロジーによってスマート化する試み。

「テクノロジー × ヒューマン」でスマートビルはどう変わるのか

[PLP Architecture]London, UK

スマートビルの設計事務所と言えば、まず「PLPアーキテクチュア」の名が挙がる。ジ・エッジ、22ビショップスゲートを手がけたのも同社だ。PLPのこれまでと、彼らが見据える未来のオフィスについて尋ねた。

グローバルからローカルへ。経済活動をボトムアップに変える「ファブシティ」

[Fab City]

「ファブシティ」のコンセプトは「製造のリ・ローカライズ」。ファブラボ・バルセロナのディレクター、トマス・ディアス氏はそう説明する。それは地球規模にまで拡大した生産/消費モデルを、再び地域の手に戻すことであり、食・エネルギー・モノの製造拠点を消費の拠点に近付けることを意味している。

データの主権を個人に取り戻す「データ・コモン」

[DECODE]Barcelona, Spain

市民が生み出すデータを大企業が入手し、市民の手の届かないところで管理し、コントロールしている昨今だ。情報社会の中で最も価値の高いものであるはずの個人情報が、市民の手に委ねられていない。スマートシティについてまわる議論である。

ビヘイビア・デザインで世界をリードするウェルビーイング・オフィス

[Lendlease]Sydney, Australia

2016年7月。それまで5つの別々のオフィスにいた約2,000人のワーカーを1カ所のグローバル本社に集める移転が行われた。オーストラリアを代表する世界的な不動産デベロッパーであるレンドリースの、この大規模な移転プロジェクトから約4年。

機能的な階段をハブにしてワーカーは「アジャイル」に動き回る

[Jemena]Melbourne, Australia

オーストラリア、メルボルンを拠点にするエネルギー会社、ジェメナ。電気、ガス事業をビジネスのコアとしており、現在は中国の大手送電会社である国家電網公司とシンガポール・パワーの傘下にある。そのジェメナが本社オフィスを移したのは2017年5月のことだった。

スマートビルに「エクスペリエンス」を取り入れたパイオニア

[The Edge] Amsterdam, The Netherlands

スマートビルの新時代を切り開いた存在と知られるジ・エッジ。旧来の「スマート=サステナビリティ」という図式に、ワーカーに豊かな「エクスペリエンス」をもたらすテクノロジーを導入した。ワークスペースの確保も、同僚の居場所の検索も、ロッカーやドアの解錠も、アプリ1つで。

個人に寄り添う柔らかなスマートビル

[Edge Olympic Amsterdam] Amsterdam, The Netherlands

同じアムステルダム、同じ開発・運営元。「エッジ・オリンピック・アムステルダム」と「ジ・エッジ」は、いわば双子のような関係にある。しかし、ジ・エッジがスマートビルのパイオニアならば、エッジ・オリンピックはスマートビルの最前線だと言えるだろう。

ロンドンの街に溶け込むバーティカル・ビレッジ

[22 Bishopsgate]London, UK

ロンドンを代表する金融街であるシティ。その中心に新たなランドマーク、「22 Bishopsgate(トゥエンティトゥ・ビショップスゲート)」が建設中だ。設計はジ・エッジと同じくPLPアーキテクチュア。同社が手がけるビルがたびたびそうであったように、今回も、マルチテナントビルの未来の形を示すものになる。その理由は「アメニティシェアを備えたバーティカル・ビレッジ」という新しい試みだ。

大手金融機関が見せるサーキュラー・エコノミーへのリーダーシップ

[CIRCL]Amsterdam, The Netherlands

リニアな経済成長を目指す資本主義の象徴ともいうべき銀行が、持続可能な社会の中で自らの存在意義を模索している。「利益のためではなく、社会にいい影響を与えるため」(CIRCL[サークル]のディレクターを務めるメリン・ファン・デン・バーグ氏)、ABNアムロ銀行は欧州における持続可能なサーキュラー・エコノミー(循環型経済)のリーダーになろうと動き出しているのだ。

欧州最大級のビジネス・プラットフォームは「スマートシティ・ゾーン」へ

[B. Amsterdam]Amsterdam, The Netherlands

欧州最大級のコワーキングだ。近くに固まって建つ4万㎡、3棟の建物は入居者で完全に埋まり、300社以上のスタートアップ、大企業、フリーランスが集う巨大なプラットフォームと化している。それでも1万5,000㎡分のウェイティング・リストがあるというから、恐れ入る。

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